カニの種類

ズワイガニとはどんなカニ?

日本人の間で最も親しまれているのがズワイガニです。

ズワイガニは国内での水揚げ量が多いので、食べたことがない人はいないのではないでしょうか?

ズワイガニの特徴は以下の通りです。

・産地で名前が違う
・甲羅が小さい
・甘みが強い
・身が詰まっている
・食べ方が色々

ズワイガニは産地によって名前が異なります。

例えば、福井県産のズワイガニなら越前ガニ、兵庫県や鳥取県といったところで水揚げされたものは松葉ガニと呼ばれます。

ロシアで獲れる大きなズワイガニは大ズワイガニと呼ばれており、国内のものよりも色が赤く、身が固いというのが特徴です。

またズワイガニは他のカニと比較すると甲羅が小さいです。

食べると甘みが強く、カニ本来の味を堪能できます。

基本的に身がぎっしりと詰まっているので、食べ応えもありますし、色々な料理に使うこともできるため、食べ方のバリエーションが多いです。

新鮮なズワイガニなら、そのままお刺身で食べるのもいいでしょう。

タラバガニとはどんなカニ?

カニの王様と呼ばれるタラバガニを知らない人はいないと思います。

魚のタラが獲れる漁場にいることからタラバガニと呼ばれており、北海道産が有名ですがロシアなど外国産のものもあります。

タラバガニの特徴は以下の通りです。

・サイズが大きい
・脚が1本少ない
・ヤドカリの仲間
・味が淡白
・身が大ぶり
・見た目がアブラガニと似ている

タラバガニの最大の特徴はサイズの大きさです。

一般的なカニと比較すると圧倒的に大きく、脚を広げてみると1.5メートルほどにもなります。

普通のカニは赤い色をしていますが、タラバガニは茶色です。

脚が1本少ないというのもタラバガニの特徴で、はさみを合わせても8本しかありません。

またカニと呼ばれていますが、実はヤドカリの仲間です。

味は淡白ですが、身ぶりがいいのでお腹いっぱい食べることができます。

味よりも食べ応えや食感を楽しむのがタラバガニだと思ってください。

見た目がアブラガニと似ているため、タラバガニをアブラガニと偽って販売している悪質な業者も多いので注意しましょう。

花咲ガニとはどんなカニ?

花咲ガニは北海道の根室で水揚げされるカニのことで、ヤドカリの仲間です。

昆布を好んで食べることからコンブガニと呼ばれることもあります。

花咲ガニの特徴は以下の通りです。

・希少価値が高い
・サイズが大きい
・みずみずしさ
・旨味が濃厚
・ハサミが美味しい

花咲ガニは分布範囲が狭く、7月~9月頃までしか捕獲することができないため、水揚げ量が少ないです。

そのため、希少価値が高く、幻のカニとも呼ばれており、価格もタラバガニと同じくらい高く設定されています。

約800グラム~1キログラムとサイズが大きいというのも花咲ガニの特徴です。

食べると他のカニにないみずみずしさを感じることができます。

旨味が非常に濃厚で、これも他のカニでは味わうことができません。

そのままボイルで食べるのもいいですが、鉄砲汁やしゃぶしゃぶに使っても美味しく召し上がることができます。

またハサミに身がぎっしりと詰まっているので、ハサミの部分が一番美味しいといわれています。

ワタリガニとはどんなカニ?

ワタリガニは和名でガザミといいます。

月夜にたくさんの群れをなして移動するため、月夜ガニと呼ばれることもあります。

主な生息地域は有明海や瀬戸内海、日本海などです。

ワタリガニの特徴は以下の通りです。

・甲羅がひし形
・ハサミが鋭く強い
・脚の身が少ない
・カニ味噌が濃厚
・旬の時期がオスとメスで違う

ワタリガニの甲羅はひし形になっています。

ハサミが非常に鋭く強いので、生きている場合は注意して調理しないといけません。

脚の身が少ないのでメインは脚の付け根です。

カニ味噌は濃厚で人気があります。

そのため、身よりもカニ味噌のために食べる人も多いです。

和食なら鍋や汁物、洋食ならパスタのソースに使うと美味しく召し上がることができます。

旬の時期がオスとメスで違います。

オスは6月~11月、メスは12月~5月が旬の時期です。

また、ワタリガニはハサミを使えないように固定しないと自分で脚を切って逃げてしまう習性があります。

そうすると味が悪くなってしまうので、きちんとハサミを使えない状態にしておきましょう。

ズガニとはどんなカニ?

ズガニというカニをご存知でしょうか?

知名度が低いので知らない人が多いと思いますが、ズガニはモクズガニのことです。

モクズガニはその地域によって呼び方が違い、ズガニは静岡県での呼び方になります。

西日本だとツガニ、宮崎県だとヤマタロウガニなどと呼ばれることが多いです。

サイズは7cm~8cmと小さく、河川に生息しています。

ズガニの特徴は以下の通りです。

・ハサミ脚に長い毛がある
・カニ味噌が美味しい
・1年通して食べられる

ズガニの特徴はハサミ脚に長くてやわらかい毛が密生していることです。

そのため、ケガニと呼ばれることもあります。

カニ味噌が非常に美味しく、甲羅酒で召し上がる人が多いです。

1年通して食べられるというのもズガニの特徴だといっていいでしょう。

旬は10月~11月にかけてで、この時期のズガニは身入りがよく、ぎっしりと詰まっています。

カニ味噌だけではなく、身も堪能できるので、食べるなら旬の時期がおすすめです。

セイコガニとはどんなカニ?

セイコガニとは福井県で水揚げされたズワイガニのメスのことです。

福井県のオスのズワイガニのことは越前ガニといいます。

セイコガニは11~3月頃まで捕獲することができ、この時期が旬となります。

セイコガニの特徴は以下の通りです。

・小ぶりで華奢
・甘みがある
・内子(卵巣)と外子(受精卵)がある
・カニ味噌が美味しい

越前ガニと比較すると全体的に小ぶりで華奢です。

脚も細いので、越前ガニよりも身入りが多少悪いです。

これはオスよりも脱皮の回数が少ないからだと思ってください。

オスは15回ほど脱皮しますが、メスは10回程度しか脱皮しません。

しかし、越前ガニと同じように甘みが強く、人気があります。

内子(卵巣)と外子(受精卵)を味わえるというのもセイコガニの特徴です。

特に内子は「赤いダイヤ」と呼ばれるほど美味しいです。

またカニ味噌が格別で、これを目当てにあえて越前ガニではなく、セイコガニを選ぶという人もいます。

福井県に行かれた場合は越前ガニもいいですが、セイコガニも味わってみてはいかがでしょうか。

紅ズワイガニとはどんなカニ?

紅ズワイガニの特徴は以下の通りです。

・茹でなくても赤い
・サイズが小さく、脚が細長い
・食べられるのはオスの紅ズワイガニのみ
・広範囲で水揚げされる
・深い海に生息している
・ズワイガニよりも安価
・新鮮なら美味しい

普通のズワイガニは茹でると赤くなりますが、紅ズワイガニは茹でる前から既に赤いです。

そのため、紅ズワイガニといわれています。

通常のズワイガニと比較するとサイズが小さく、脚が細長いです。

メスの捕獲は禁止されているので、食べられるのはオスの紅ズワイガニのみとなっています。

広範囲で水揚げされるので、希少価値は高くありません。

通常、ズワイガニは水深200m~400mに生息していますが、紅ズワイガニは水深800m以上のところに生息しています。

価格がズワイガニよりも安く、手軽に購入できます。

新鮮なら美味しく食べることができますが、鮮度が落ちやすいので水っぽさを感じたり、身がすかすかというケースが多いです。

カニが有名な区域

柴山の柴山ガニって?

柴山ガニとは兵庫県北部にある柴山港で水揚げされたズワイガニのことです。

最高品質のズワイガニとして有名で、大手デパートなどでも販売されています。

そんな柴山ガニは日本一のブランドガニといわれることもあります。

柴山ガニにはブランドの証明としてピンク色のタグがつけられます。

希少価値が非常に高く、800枚水揚げして、10枚いるかどうかです。

そのくらい珍しいカニなので、本物を味わうなら地元に行かれた方がいいでしょう。

柴山ガニの解禁日は普通のズワイガニと同じなので、毎年11月6日から翌年3月20日までとなっています。

冷凍ではない旬の柴山カニを堪能したいなら、この時期に合わせて現地に行ってください。

またこの柴山ガニは他のブランドガニよりも歴史が浅いです。

それまでも評価は非常に高かったのですが、どこからどこまでを柴山ガニとするのか判断できなかったので、ずっとブランド化が先送りになっていました。

食品表示の法改正に伴って基準が明確に設けられ、ブランド化にいたりました。

福井の越前ガニって?

越前ガニとは福井県で水揚げされたズワイガニの雄のことです。

雌は越前ガニといわず、セイコガニといいます。

福井の越前ガニはズワイガニの中で最も美味しいといわれている最高ブランドです。

最高級品になると皇室にも献上されます。

そのため、越前ガニといえば福井県をイメージする人が多いはずです。

解禁日は11月6日~翌年3月20日までです。

解禁日は変更されることがないので、旬の味を堪能したいのであれば、この期間に福井県に足を運んでください。

シーズン中は旬の越前ガニを求めて、たくさんの観光客が訪れます。

越前ガニは水深250~400メートル付近に生息しており、脱皮を15回前後繰り返します。

脱皮を繰り返すごとにどんどん体が大きくなりますが、セイコガニは脱皮の回数が越前ガニよりも少ないため、こぶりです。

そして、越前ガニが美味しいといわれている理由は生息している環境が大きく関係しています。

越前ガニが生息しているのは水温が低く、荒れた海です。

そんな過酷な環境下で生息しているため、身が引き締まっており、プリプリしています。

間人の間人ガニって?

間人ガニは京都府の丹後半島にある間人港で水揚げされたズワイガニのことをいいます。

幻のカニと呼ばれる高級ブランドに指定されており、価格も一般的なズワイガニより高いです。

間人ガニは沖合いの近い漁場で水揚げされるため、他のズワイガニよりも鮮度が良いと評判です。

そのため、刺身にして食べても美味しくいただくことができます。

どうして幻のカニと呼ばれているのかというと水揚げ量が少ないからです。

小型の船で、しかも船の数も少ないので、獲れる量が限られています。

こういった理由から幻のカニと呼ばれているのです。

そして、間人ガニを一度食べたら他のカニを食べられなくなるといわれるほど味が他とは違います。

同じズワイガニでも全く味が異なるので、わざわざ間人ガニを食べるためだけに現地まで行く人も珍しくないです。

解禁日は他のズワイガニと同じなので、11月上旬から3月下旬までとなっています。

旬の味を楽しみたいなら解禁日に合わせて食べるようにしてください。

津居山の津居山ガニって?

津居山ガニは兵庫県北部にある津居山港で水揚げされたズワイガニのことをいいます。

間人港とほぼ同じ漁場ですが、津居山の船で水揚げされたものは津居山ガニとなります。

津居山港には大型の船もありますし、船の数も多いので例年安定した水揚げ量です。

津居山ガニの証明タグは青色となっています。

青色のタグがついている場合は津居山ガニだと思ってください。

津居山ガニの解禁日は11月6日から翌年3月20日までです。

これは一般的なズワイガニと同じ解禁日です。

そして、津居山ガニと呼ばれるのは津居山港で水揚げされたオスのズワイガニのみなので、メスは違います。

近くにある京都の間人ガニが有名なので、津居山ガニの知名度はそれほど高くありませんが、立派なブランドガニのひとつです。

また山陰産のズワイガニの中でも比較的安く食べることができるので、コストパフォーマンスに優れています。

たくさん美味しいズワイガニを味わいたいなら、津居山ガニを購入した方がいいでしょう。

周辺の観光スポットで味わうことができますし、通販でも購入することが可能です。

鳥取島根の松葉ガニって

松葉ガニは島根県を代表するブランドガ二です。

その特徴は以下の通りです。

・甘みが強い
・細長い形状
・適度に身が引き締まっている
・食感がいい

松葉ガニはズワイガニと比較すると甘みが強いです。

上品な甘みを感じることができ、高級感があります。

細長い形状をしていますが、殻の中は適度に身が引き締まっています。

食感がよく、プリプリした弾力があるというのも特徴です。

島根県の隠岐諸島で水揚げされたズワイガニは松葉ガニではなく、隠岐松葉カニと呼ばれます。

松葉ガニの旬は冬です。

寒い時期に水揚げされる松葉ガニは最も品質がよく、美味しいといわれています。

また、島根県の松葉ガニをいただく場合、甘みを生かした食べ方がおすすめです。

例えば、カニすきやカニ鍋といった料理によく合います。

カニ鍋なら鍋を食べた後、最後にお米を入れて雑炊にするのもいいでしょう。

もちろん、何も手を加えずにそのままボイルして食べても美味しいです。

甲羅が硬く、重みがあるものが身入りがよくおすすめです。

北海道の毛蟹って?

北海道のカニといえば毛蟹をイメージされる人が多いのではないでしょうか?

毛蟹は北海道を代表する有名なカニの種類の一つです。

北海道産の毛蟹は主にオホーツク海や噴火湾、釧路・根室の沿岸などで水揚げされます。

毛蟹はその名の通り、毛で覆われているので大栗蟹と呼ばれることもあります。

北海道の毛蟹の特徴はなんといってもカニ味噌です。

身も甘くて美味しいですが、足が細いため身の部分がそれほど多くありません。

そのため、カニ味噌を目当てに食べる人が多いです。

他のカニと比較するとカニ味噌が非常に多いので、食べ応えがあり、カニ味噌好きに親しまれています。

色は赤茶褐色で、オスのサイズは大きくても15cm、メスだと12cm程度です。

北海道の毛蟹は茹でて食べるのが一般的です。

甲羅にカニ味噌を入れて、醤油やお酒を入れて焼いて食べるのもいいでしょう。

そして、毛蟹は1年中漁獲できるというのが特徴です。

オホーツク海だと4月から6月にかけて、根室沖だと7月~10月にかけて水揚げされます。

加賀の加能ガニって?

加能ガニとは石川県産のズワイガニのオスのことで、メスは加能ガニとはいいません。

加賀や能登にある橋立漁港、金沢港、輪島港などで加能ガニは水揚げされます。

他のブランドガニと比較するとまだまだ知名度は低いですが、松葉ガニや越前ガニと同じくらい高い評価を得ています。

2001年から加能ガニだと証明するために加能ガニには青いタグがつけられるようになりました。

解禁日は11月6日~3月20日までとなっており、この時期が旬です。

この期間に現地に行くと旬の加能ガニを堪能できます。

逆にこの期間外に行って、加能ガニがあった場合は冷凍物だと思ってください。

加能ガニの特徴は甘みが強くて、食感がいいことです。

身がギュッと詰まっているのでプリプリした食感を味わうことができ、通常のズワイガニよりも甘みが強いです。

また加能ガニの場合は日帰り漁なので、鮮度が高いというのも特徴だといっていいでしょう。

そして、この地域のメスのズワイガニは甲箱ガニや香箱ガニと呼ばれており、オスよりもサイズが小さいですが、加能ガニと同じくらい甘みがあります。

香住の香住ガニって?

香住ガニというカニをご存知でしょうか?

聞いたことがあるという人も多いと思いますが、実際どんなカニなのか知らないという人が大半だと思います。

香住ガニは香住漁港で水揚げされる紅ズワイガニのことで、通常のズワイガニよりも全体的に赤みが強いです。

水深500~2500メートルと他のズワイガニよりも深いところで生息しているので、深海ミネラルをたっぷりと吸収しています。

深海ミネラルで育った香住ガニは他のズワイガニよりも甘みが強いです。

その甘みの強さが香住ガニの特徴だといえます。

そして、松葉ガニは11月6日から解禁となっていますが、香住ガニの場合は9月からです。

そのため、松葉ガニの解禁日まで待てないという場合は先に香住ガニを楽しむというのもいいかもしれません。

また、香住ガニは身だけではなく、カニ味噌も絶品です。

香住ガニのカニ味噌はさっぱりしていて、食べやすいです。

風味が豊かなので、調理するといい香りがしてきます。