インスリン

インスリンポンプって何?

糖尿病の治療にインスリンポンプと呼ばれる機械が使用されることがあります。

名前を聞いたことがない人も多いと思いますが、インスリンポンプとは超速効型インスリンを一日中体内に注入する小型の機械のことです。

携帯電話ほどの大きさなので、これを取り付けたままで外出することもできます。

インスリンポンプは糖尿病を管理するのに便利なので、使用される人が多くなってきました。

また、インスリンポンプを使用することで、インスリン注射の回数を減らせる可能性があります。

持続型インスリンだと吸収スピードが予測しづらく、日によって血糖値が変わってしまいますが、インスリンポンプは予測しやすいため変動が少ないです。

しかも、患者さんの生活習慣や血糖値の傾向によってインスリンの量を細かく調整できるので、注射よりも血糖コントロールがしやすいというメリットがあります。

ただし、一日中装着することになるため、慣れるまで時間がかかるといわれています。

挿入する場所は皮下脂肪が多い場所で、例えば、お腹や腰、お尻、二の腕といった部位です。

インスリンってどんなもの?

インスリンとは血液中の糖分を減少させるもので、糖尿病の治療に使用されています。

糖尿病とは血糖値が高くなりすぎている状態です。

この状態が長く続くのは体にとって良くないので、血糖値を下げないといけません。

その時にインスリンが必要になるという訳です。

インスリンを使うことで血糖値を安定させることができますが、患者さんの中には拒絶される方も多いです。

注射によって体内に注入するので、痛いというイメージが強く、本来であればインスリン治療を始めた方がいいのになかなか始めない人も少なくありません。

確かに、注射というと怖い印象がありますが、医療が発達したこともあり、痛みはそこまで大きくないです。

少しチクっとする程度なので、そこまで過度に怖がるようなものではありません。

糖尿病患者の場合、健康的な生活を送るためにはインスリンの使用が有効ですから、最初から拒絶するのではなく、まずは話を聞いてみてください。

医師から説明を受ければ、インスリン注射に対するイメージが変わるはずです。

インスリンとグルカゴンの関係って?

インスリンとグルカゴンは深く関係しています。

インスリンは血糖値を下げるホルモンですが、グルカゴンは血糖値を上げるホルモンです。

血糖値が高い場合はインスリンが分泌され、血糖値が低い場合はグルカゴンが分泌されます。

このようにインスリンもグルカゴンも血糖値を安定させるために必要なホルモンです。

通常、私たちの体はインスリンとグルカゴンの働きによって、血糖値が一定に保たれていますが、生活習慣の乱れなどによってこのバランスが崩れてしまうと糖尿病を引き起こします。

つまり、糖尿病にならないようにするためにはインスリンとグルカゴンのバランスに注意する必要があります。

この2つのバランスを一定に維持するには規則正しい生活習慣や栄養バランスのいい食生活を意識しないといけません。

適度な運動を心がけたり、十分な睡眠時間を確保する、食事において好き嫌いをしないといったことを継続することで、バランスを保つことができるでしょう。

インスリンには種類があるの?

インスリンは効果が現れる早さや持続時間によって以下のように分けられます。

・超速効型
・速効型
・中間型
・持効型
・混合型

超速効型は10分~20分程度で効果が現れ、3時間~5時間ほど持続します。

このタイプは食事の直前に注射してください。

速効型は食事の20分~30分前に注射するタイプで、約30分後に効果が現れます。

持続時間は5時間~8時間程度です。

中間型は注射して90分後くらいに効きはじめ、持続時間は18時間~24時間程度あります。

持効型は注射してだいたい1時間~2時間後くらいに効きはじめ、1日~2日ほど効果が持続します。

混合型は超速効型や速効型に中間型を加えたタイプで、効果が早く現れ、持続時間が長いです。

インスリンはこのように分類することができます。

種類によっては注射するタイミングが決まっているので、必ずそのタイミングを守るようにしましょう。

どのインスリンを注射するかは血糖値の状態などによって異なるため、医師の判断に従ってください。

インスリンでダイエットができるの?

なかなか痩せることができない方はダイエットにインスリンの働きを応用するのもいいかもしれません。

インスリンが急激に分泌されると脂肪細胞に糖が送り込まれ、体に脂肪が溜まってしまいます。

その結果、肥満になってしまうので、インスリンの分泌を抑えないといけません。

インスリンを抑えるためには血糖値の急激な上昇を防ぐことが重要です。

つまり、血糖値が上がりにくい食品を選んで食べるというのがインスリンダイエットだと思ってください。

インスリンダイエットをする際の注意点は以下の通りです。

・血糖値が上がりにくい食品を食べる
・カロリー量を減らさない
・食べすぎない
・糖分を摂り過ぎない

血糖値が上がりにくい食品を選んで食べるようにしてください。

炭水化物なら玄米・ライ麦パン・シリアル、野菜ならキノコ・海藻・トマト・大豆・ほうれん草・アスパラ・キャベツ・ブロッコリーなどがインスリンダイエットに適しています。

他にも、牛乳やピーナッツ、オレンジ、グレープフルーツ、肉、魚などもおすすめです。

カロリー量を減らす必要はありませんが、食べ過ぎにはくれぐれも注意してください。

それに、糖分の過剰摂取は厳禁です。

インスリン注射の空打ちって必要なの?

どうしてインスリン注射の空打ちをしないといけないのか知らない人も多いのではないでしょうか。

また、そもそもインスリン注射の空打ちは必要なのか疑問に感じている人もいるでしょう。

結論からいうとインスリン注射の空打ちは必要です。

これはカートリッジの中に入っている空気を抜くために行っていることだからです。

さらに、この行為には薬液が出ているのかの確認の意味も含まれています。

基本的に使い始めの1回目のみ空打ちを行い、2回目以降からは行いません。

しかし、カートリッジの中に空気が大量に入っているようなら空打ちを行う必要があります。

小さな気泡程度なら、そのまま使用しても問題ありません。

また、空打ちをしても薬液が出てこない場合は針を取り替えて、もう一度試してください。

針を取り替えても出ない場合は故障している可能性があるので、担当医に相談しましょう。

そして、空打ちで出る量は使用する注射針やカートリッジなどによって違うことがあります。

インスリン注射をいい加減に使用すると大変なことになるので、医師の指示に必ず従うようにしてください。

インスリンと骨粗鬆症って関係あるの?

インスリンと骨粗鬆症には深い関係があります。

インスリンの働きが鈍くなったり、分泌量が低下してしまうと血糖値が高くなり、カルシウムの吸収率が悪くなったり、骨を生成する細胞が減少します。

また、血糖値が高くなると尿量が増えて、カルシウムも大量に奪われます。

この結果、カルシウム量が不足してしまって、骨が弱くなっていくという訳です。

そのため、基本的に糖尿病の人は骨粗鬆症になりやすいといわれています。

骨粗鬆症になるとちょっとしたことで骨折しやすくなるので、日常生活に大きな支障を与えかねません。

骨折しづらい骨を作るためにも血糖をコントロールする必要があります。

上手く血糖値をコントロールすることができれば、骨粗鬆症のリスクを下げられるので、早めに治療を行うようにしてください。

血糖値が高くても自覚症状が乏しいため、生活習慣の見直しを怠ってしまう人が多いですが、そのままだと骨粗鬆症はもちろん、他にも様々な病気を併発させてしまう恐れがあるので注意しましょう。

インスリンには副作用がある?

インスリンには副作用があるのでしょうか?

できればない方が嬉しいのですが、残念ながら副作用はあります。

代表的な副作用は低血糖です。

低血糖とは血糖値が下がりすぎる症状のことです。

低血糖になると空腹感や倦怠感、眠気、冷や汗、動悸といった症状が現れます。

場合によっては昏睡状態になる可能性もあります。

もし、低血糖になってしまった場合は血糖値を上げるために糖分を含んだ飲み物や食べ物を口にしてください。

頻繁に低血糖を起こすようであれば、医師に相談して、インスリンの使用方法を見直した方がいいです。

また、低血糖以外にも以下のような副作用があります。

・肥満
・脂質代謝の異常
・動脈硬化の促進
・血圧の上昇

インスリンを打つことによって肥満を招いたり、脂質代謝に異常が出るかもしれません。

動脈硬化を促進したり、血圧が上昇してしまうケースもあります。

生活習慣が乱れている状態でインスリンを注射するとこういった副作用を起こしやすくなるので、規則正しい生活と糖尿病に合った食事内容を意識してください。