花粉症対策

舌下減感作療法って効果あるの?

舌下減感作療法という治療法が近年注目を集めています。

これは舌下にスギ花粉の液を滴下して花粉症を治す治療法です。

基本的に花粉症というのは、スギ花粉に体の免疫が過剰反応して症状が発症するわけです。

過剰反応しなければ症状は発症しないので、そのスギ花粉を少しずつ体に取り入れて慣らしていくのが舌下減感作療法です。

舌下減感作療法が始まった当初は保険適用外だったため、非常にお金がかかっていました。

しかし、現在は保険適用になりましたので、3割負担で舌下減感作療法を受けることが可能になっています。

では、舌下減感作療法を行えばすぐに花粉症は治るのかと言えばそんなことはなく、舌下減感作療法の効果が出るまでに2年~3年はかかってしまうでしょう。

時間をかけてスギ花粉に体を慣らしていく治療法なので、ある程度の時間がかかるのは仕方がないともいえます。

年々少しずつ効果が現れ始め、花粉症の症状が楽になっていくのは間違いないです。

ただ、人により効果が出るまでの年数が違う場合もありますので、気長に治療を行うようにしてください。

それに、スギ以外の花粉症には効果がありませんから、スギの舌下減感作療法を行ったからといって全ての花粉症が治るということではありません。

薬物療法で花粉症が改善する?

花粉症の治療法に薬物療法というものがあります。

これは薬を使用して花粉症の症状を抑えたり和らげたりする治療法で、薬によっては花粉の飛散が始まる数週間前から薬を服用する必要があります。

抗アレルギー薬、抗ヒスタミン薬、局所ステロイド薬、抗ヒスタミン薬+ステロイド薬配合薬が用いられることが多いでしょう。

抗アレルギー薬は花粉が飛び始める前から服用することで、花粉症の症状を抑えることができる薬で、眠気などを引き起こさないため、長く使用できる薬です。

抗ヒスタミン薬は花粉症の症状が出た時に使用する薬で、即効性があるので、すばやく花粉症の症状を抑えることができます。

しかし、眠くなる、喉が渇くなどの副作用があり、車の運転時などには使用しない方が良い薬です。

局所ステロイド薬は点眼や点鼻で使用する薬で、局所的に薬を直接付けることにより症状を抑えます。

目薬や鼻スプレーがこれにあたります。

局所的に使用するため、眠くなるなどの副作用はありません。

抗ヒスタミン薬+ステロイド薬配合薬は、2つの薬を同時に使用します。

症状が酷い場合のみ使用することが望ましいとされており、効き目が非常に強い反面、副作用も強く出てしまう恐れがあります。

長期間使用していると、顔のむくみや脱毛といった症状が出る場合があるので、できるだけ使用しない方がいいでしょう。

このように、色々な薬が処方される可能性がありますが、結局のところ、症状を抑えることしかできないため、薬物療法により花粉症が治るということはありません。

花粉症はレーザーで改善するの?

花粉症の治療法の一つに、レーザー治療というものがあります。

これは鼻炎治療用のレーザーを使い、鼻の粘膜を焼くことによって花粉の影響を受けにくくするという方法です。

通常、鼻の中に侵入した花粉に鼻の粘膜が反応してアレルギー反応を起こし、粘膜が赤くはれ上がってしまいます。

腫れることにより鼻からの空気の取り込みがしづらくなるため、息苦しいなどの症状が起きるわけです。

この粘膜をレーザーで焼くことによって固めてしまうと、花粉が侵入してもアレルギー反応を起こしにくくなり、鼻の粘膜が腫れないので、息苦しさも改善されます。

薬物治療などと違い、副作用などの症状が起きることもありませんし、一度レーザー治療を行えば花粉症の症状が格段に楽になるため、特に鼻の症状に悩まされている人にはお勧めの治療法です。

ただし、鼻の粘膜を焼いているだけなので、他の症状が治るということはありませんし、花粉症の根本的な治療にはならないので、その点は注意が必要でしょう。

秋にも花粉症になるって本当?

花粉症と言えば春というイメージがあると思いますが、実は近年、秋の花粉症にも悩む人が増えています。

春はスギやヒノキの花粉に体が反応して花粉症の症状を発症するわけですが、秋にも春同様に花粉症を引き起こす草花が存在しています。

秋に花粉を飛ばす草花には、ブタクサ、カナムグラ、セイタカアワダチソウといったものがあり、早い場合には8月くらいから飛散し始めます。

それと、最近になって増えているのが、イネの花粉で引き起こされる花粉症です。

田舎に行けば見渡す限り田んぼというのが当たり前ですし、そこに植えられているイネから一斉に花粉が飛びますので、突然花粉症の症状が出たという人も少なくありません。

人によっては、春の花粉症よりも秋の花粉症の方がつらいという人もいます。

もし、秋にも花粉症の症状が現れた場合には、一度医療機関に行って何の花粉に反応しているのかを調べてもらう方が良いでしょう。

原因がわかれば前もって準備も可能ですから、症状が酷くなる前に対処を考えた方が良いと思います。

花粉症ってどうして起るの?

花粉症は花粉に体の抗体が反応して起きる症状です。

花粉症になる人は、体内でIgE抗体という抗体が生成されています。

このIgE抗体には、体内に入ってきた異物を体外へと追い出す役割があります。

通常であれば、体内に入った異物(抗原)などに反応して、IgE抗体がそれを攻撃して排除するわけです。

体を守るためのいわゆる免疫というものですね。

この免疫機能が異常に働いてしまい、体に悪影響を与えてしまうのがアレルギーだと言われています。

本来なら外部からの侵入者から体を守るための機能が、逆に働いてしまっている状態です。

花粉症の症状とされるくしゃみや鼻水、涙なども、花粉を外に追い出すために出ているのです。

花粉症にならない人は、IgE抗体の生成量が限りなく少なく、花粉が体内に入っても反応しないので、花粉症の症状が出ないと考えられています。

IgE抗体の生成量は遺伝的に決まっていますから、親族に花粉症の人がいる場合には花粉症になりやすい体質だと言えるでしょう。

鼻うがいって花粉症にいいの?

鼻うがいとは専用の液体を鼻の中に注入して、鼻の内部を洗浄する方法です。

鼻の中には粘膜という部分があり、そこで外からのゴミや細菌などをキャッチして体内に入り込まないようにしています。

もちろん、花粉も粘膜でキャッチされるのですが、粘膜に付いた花粉によって花粉症の症状が引き起こされるため、症状を抑えるためには粘膜に付いた花粉もできるだけ取り除く必要があります。

鼻うがいを行うと、鼻の中のゴミや花粉などを根こそぎ洗浄してくれますし、洗浄することによって粘膜を綺麗な状態に保つこともできます。

花粉症の症状が特に鼻に出る人は、鼻うがいをすることで症状をかなり軽減できるはずです。

よく水を使って鼻うがいを行おうとする人がいますが、水でも鼻うがいは可能ではあるものの、専用の液体と違ってかなりの痛みを伴うことがほとんどでしょう。

できるだけ、鼻うがい用の薬液を使用した方が無理なく続けられます。

それに、鼻うがいを頻繁に行いすぎると、逆に粘膜を傷めてしまうこともありますから、決められた回数を守って行うようにしてください。

空気清浄機はあった方がいい?

花粉症がつらい人は洗濯物を外に干すこともできませんし、窓を開けることもできません。

窓を開けていなければ花粉は侵入しないと思いがちですが、実は外出した際に体中に花粉が大量に付着してしまいます。

その状態で室内に入れば、せっかく窓を閉めて花粉対策をしていても全く意味が無くなってしまうでしょう。

玄関で体中を叩いて花粉を落とすことも有効ですが、やはり、室内に空気清浄機がある方が花粉除去には効果的です。

最近の空気清浄機は取り付けられているフィルターの性能が非常に良くなっているため、花粉のような通常では取りきれない微細な物質も除去することが可能です。

部屋を移動したり、立ち上がるだけでも空気は動きますし、その時に取り切れていなかった花粉が室内に舞い上がります。

それを吸いこめば室内でも花粉症の症状が出てしまいますが、空気清浄機があることにより、その舞い上がった花粉も除去できますから、花粉症の症状をかなり軽減できると思います。

花粉症の人は空気清浄機を上手に活用すれば、つらい症状を抑えることができるのではないでしょうか。

生活改善すれば花粉症が改善する?

花粉症が引き起こされる原因は、花粉による免疫機能の暴走です。

これを一般的にはアレルギーと呼ぶのですが、免疫が過剰に反応してしまうのは体質が大きく関係していると言われています。

花粉症でよく用いられる薬物治療は、あくまでも花粉症の症状を抑えるだけの治療法ですので、いくら薬を飲んだり注射をしたところで、アレルギー体質が変わるということはありません。

体質を変えるためには、生活習慣や食生活などを根本的に見直していく生活改善が必要になります。

一日や二日くらい生活改善をしたところで体質は変わりませんから、時間をかけて気長に地道に行ってください。

個人差もありますので、同じ生活改善プログラムを行っても、1年程度で体質が改善できる人もいれば、2~3年続けてもあまり改善が進まない人もいます。

しかし、生活改善を続けることで確実に体質が改善されていきますから、焦らずに続けることが最も重要だと言えます。

特に食生活は重要だと言われており、花粉症に効果があると言われる食材を積極的に摂取することで、体質にも変化が現れて花粉症の症状が楽になることも多いようです。

不摂生も体質に大きく関係しますので、まずは自分の生活を見直すことから始めましょう。